見える化DX を活用した次世代メンテナンス事業の展開


 千代田エクスワンエンジニアリング株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:伊藤 卓、以下「当社」)は、センシンロボティクス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 北村 卓也、以下「センシンロボティクス社」)とタイアップして、プラントメンテナンス分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、2026 年度より全国のプラントに本施策を展開していきます。働き方改革推進によるダウンタイムの延伸防止や、プラントオーナーの生産性向上・収益機会の最大化につながる施策への貢献、そして社会へのエネルギー供給を背後から支えるプラントの安定操業を実現してまいります。

1. 背景と課題
 プラントのメンテナンスは、エネルギー、化学、環境、製造などインフラを支える重要業務で、突発的なトラブルや定期的な点検・修理への対応を必要とされることから、迅速な対応力と工事への緻密な計画能力が求められます。しかし、以下のような課題が顕在化しています。
⦁ 熟練技術者の高齢化と人手不足
⦁ 設備の高経年化による工数増加
⦁ 現場状況の把握や工程管理が属人化
⦁ 工事責任者やプラントオーナーへの報告が非効率
⦁ 施工現場における業務量の多さ
 これらの課題は工期延長の要因となることから、企業に求められる働き方改革推進の観点で早急に解決が要されており、社会のエネルギー供給を支えるプラントの安定操業に向けた対応としても迫られております。

2. 施策概要
 当社は、センシンロボティクス社が開発した施設管理アプリケーションであるゲンコネⓇ※の機能を活用し、プラントメンテナンスに向けたDX を推進しています。具体的には、働き方改革と連動した業務の最適化や情報共有の円滑化を目指して、情報の収集・整理・共有・書類作成などをデジタル化し、見える化を実現します(下表「DX 推進施策と従来施策の対比」参照)。これにより、現場確認や立ち会いなどの業務がスムーズかつ適切に進められることから、重要な作業や報告を工事責任者側でタイムリーに把握できる体制が整います。さらにはこの改善により、施工ミスや作業のやり直しの抑止にもつながり、点検フォームの標準化なども通じて、プラントオーナーであるお客さま側でのメンテナンス管理の利便性向上にも貢献します。
現在は本施策を試験導入中であり、2026 年4 月以降に全国展開を予定しています。加えて、生成AI との連携によるデータ構造化を進め、DX のさらなる高度化を目指します。

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 今後も当社は、総合エンジニアリング企業として、社会を支えるプラント業界のメンテナンス機能の向上ならびにインフラの堅持に努めてまいります。

◆DX 推進施策と従来施策の対比

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◆工程表生成機能のサンプル画面

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◆参考(センシンロボティクス社発表(2025 年10 月23 日)) 

 https://www.sensyn-robotics.com/news/sensyn-robotics-cxo-construction-management-system

以 上

※施設管理にフォーカスしたクラウドアプリケーションで、センシンロボティクス社の登録商標。360 度写真を利用した設備管理システムで、パソコンやスマートフォンなどの端末により、書類編集や管理者への通知・報告をどこからでも対応できる機能を有し、過去データの記録管理も可能。

本件に関するお問い合わせ先:経営企画部 大浦、車谷

e-mail:cxo-kikaku@chiyodacorp.com

U R L:https://cxo.chiyodacorp.com/contact

> 見える化DX を活用した次世代メンテナンス事業の展開 [PDF: 794KB]