スムーズに工程を進めるには、普段からのコミュニケーションが肝心
太陽光発電所建設工事の設計や現場での施工管理を担当しています。建設エリアに太陽光パネルをいくつ入れるかは決まっており、私が主に検討するのはケーブルの配線方法や機器の据付方法です。ケーブルに関しては、地中に埋没するのか地上に配線するのか、様々な条件を鑑みて最適な方法を選択します。機器に関しては、仕様によって地上からどれだけ離すかの規定があり、操作性も考慮しながら、規定に合わせた架台を設計する必要があります。電気工事が始まるのは現場が始まってしばらく経ってから。先行して土木工事が始まるので、事前にお互いの作業内容とタイミングをすり合わせておく必要があります。パネル用架台の設置など、電気エンジニアから土木エンジニアにお願いする作業も多く、スムーズに工程を進めるには、普段からのコミュニケーションが肝心です。チームで取り組む仕事ならではの難しさと面白さを同時に感じています。
EPC業務の経験を積み、誰かを支えられる存在へと成長したい
入社して間もない頃、現場の状況に合わない設計図を作ってしまい、作業員の作業を止めてしまったことがありました。当然お叱りを受けましたが、ベテラン揃いの作業員たちは私の拙い説明を理解してくれて「ルートを変更すればケーブルの長さは足りる」「ケーブルの一部を埋没する工法もある」と、次々にアイデアを出してくれたんです。実は私は、悩みを抱え込みがちなタイプ。しかし、ひとりで解決できる範囲には限界があり、作業を止めている時間が長引けば長引くほど状況は悪化していきます。この出来事を通して、困った時はすぐに周囲に助けを求めるのも仕事のうちだと学びました。また、現場を理解しなければ適切な詳細設計はできないことも痛感しましたね。現在も多くの方々に支えられてEPC業務を遂行しているので、もっと経験を積み、私自身も誰かを支えられる存在へと成長したいと考えています。